今回は大学受験の、大学受験たる特徴なんぞについて書きます。
とはいえ、そんなかたいことを書くつもりはないので、ご安心を。
大学受験の特徴をつかめ!
まずは大学受験ってどういうものなの?っていう話から。
とはいえ、受験勉強を既に始めている方もしていない方も、大体のイメージは付いていると思います。
「大学に入るために、大学入試で合格すること」
端的にいえばこういうことですね。
そして、入試では試験が課されるため、その試験のために勉強すること。
これが受験勉強ですね。
世の中には、試験と呼ばれるものは、大学受験に限らず多くあります。
英検などの検定試験から、司法試験や会計士試験などの職業資格試験もそうですね。
皆さんに馴染みのあるのは学校の定期試験でしょうか。
ここで、大学受験の特徴を考えてみましょう。
例えば、学校の定期試験と比較した場合、どのような特徴があるでしょうか?
みなさんもお気づきのとおり、大学入試は学校の定期試験の延長のようなものであるのは確かです。
しかし、ちょっと考えてみると、その性質が異なる部分も大きいと気づきます。
私なりに、受験と定期試験の相違点であり、その中でも特に意識すべきだと思うのは
以下の3点です。
1.出題範囲が(相対的に)広い
2.出題者が大学の教授
3.選抜試験である
この3点に関しては、当たり前の話です。
しかしながら、経験上、これを強く意識した勉強をしている方はほとんどいないように思えます。
でもこれを意識することは、受験で勝つためにものすごく必要な事なんです!
それを理解してもらう前に、それぞれについて少し解説します。
1.出題範囲が(相対的に)広い
当たり前ですが、入試は科目あたりの出題範囲が、学校の定期試験より広いです。
定期試験が、大体2,3ヶ月の学習量を射程にするのに対し、
受験は高校で習う範囲全てです。
あくまで実際に入試で出題されるのはその一部ですが、何が出題されるかわからない限り、
すべての範囲を学習しなくてはなりません。嫌になっちゃいますね。
とても一夜漬けでは乗り切れません。
必然的に、勉強期間も長くならざるを得ません。
しかし、時間は無限にあるわけでなく、ほとんどの方は1年くらいの持ち時間で勝負することになります。
限られた時間の中で、どれだけの勉強ができるか。
ここが頭の使いどころです。
2.出題者が大学の教授
学校の定期試験は誰が問題を作っているのか。
もちろん学校の先生ですね。
では入試は誰が作っているのでしょうか?
入試は、その大学の先生が作っています。
そして、これがとてつもなく重要なのです。
学校の先生と大学教授では何が違うのでしょう。
もちろん、大学の教授なんてのは学問の専門家ですから、知識量が違いますね。
なんとなく、大学教授の方が頭よさそーです。
でも、一番の違いはそこじゃないんです。
一番ダイジな違い。
それは「出題の意図」の違いです。
要は学校の先生と大学の教授では入試を作る目的が違うんです。
学校の定期試験は、学校の授業の内容が理解できているかチェックするために行われます。
先生は自分の行ってきた授業を踏まえ、授業の要点をうまく答えられるか試してくるわけです。
一方、大学受験は、当たり前のことですが入学試験です。
大学は、端的にいえば学問を学ぶ場所ですね。
君は大学にきてちゃんと勉強できる?
君にはうちの大学で学問をやる学習姿勢が備わっている?
大学はそれを知りたいんです。
そのために、大学教授は、自分の大学で学ぶにふさわしい人物かどうか見極めるために試験を作ります。
「うちの大学はこのくらいのレベルだから、このくらいは解けてほしいな」
みたいな感じで。
もちろん、知識レベルで知っておいて欲しいことを聞くというのもありますし、
難易度の高い学力試験を課し、求める水準を突破するかどうかみることで
「学問を可能にする学習姿勢ができているか」ということも見ているように思えます。
ようはお前は勉強に努力ができるの?って聞かれてるんです。
また、大学は一つ一つ違っています。
学問レベルも違いますし、やってる内容や研究姿勢も違います。
大学が違うということは、入試の出題意図も大学それぞれなのです。
東京大学の問題と早稲田大学の問題では、内容は雲泥の差です。
ただ単に難しさが違うというだけではないのです。
大学ごとに欲しいとする学生が異なる。
つまり、入試の出題意図が大学ごとに変わるのです。
戻ります。
大学入試と定期試験の出題意図の違い、わかっていただけたでしょうか?
出題意図を踏まえることはとても大切です。
だって、相手が何をしたいのか読めれば、なんとでもできるでしょ?
逆に、相手が何をしたいのか知らなければ、勝てるわけがないんです。
この出題意図は、勉強法や勉強計画を考える上でとても重要になります。
3.選抜試験である
大学は志望した人を全員受け入れることが、残念ながらできません。
教授の数や、キャンパスの大きさなど様々な制限によって、大学は定員を設けます。
そんな多くの人を抱えられないのですね。
そこで、テストをして選抜するのです。
ほとんどの大学は相対評価で選抜します。
「○○点以上なら合格」ではなく、「上から何人は合格」みたいな感じです。
これは、大学入試を対策していく上で、やはり重要になります。
長くなってしまいました。
大学入試の特徴、なんとなくつかめたでしょうか?
なんだ当たり前じゃんと思った方、多いとは思います。
だって当たり前なんですもの。
しかし、このことをしっかり意識しているかどうかで、結果は全く違ってきます。<
br>この大学入試の特徴の中に、大学入試で成功を収める鍵があるからです。
大学入試の特徴とは
1.出題範囲が(相対的に)広い
2.出題者が大学の教授
3.選抜試験である
次回はこれを踏まえて、大学受験に対する心構えに関して、記事を書きたいと思います。
ありがとうございました!
ryota
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