3月も末になり、ほとんどの受験生は大学受験を終えたであろう。
まずは、受験、およびこの高校生活の3年間、お疲れ様でした。
望む結果を得られた人も、得られなかった人もいるだろう。
失敗をして浪人を決めた人も、第1志望は逃したが、他の志望校への進学を決めた人もいるだろう。
どんな受験生も、4月からは新しいステージになるだろう。
今回は、新しい環境に進む方へのメッセージを記載したい。
大学受験を終え、大学進学される皆様へ
まずは大学進学、おめでとう。
望む結果だったかどうかはわからないが、自分自身の努力を讃えてほしい。
新しい大学生活というものに対して、希望は多いだろう。
やりたかった学問ができることへの期待、部活動・サークル活動などの課外活動への期待、新しい人間関係を作る期待。
今のモチベーションを忘れずに、いろいろなことにチャレンジしていってほしい。
大学は、君たちが思っているように「自由」な時間だ。
最低4年間という時間を、自分自身の意思だけでコントロールできることは、一生のうちに初めてで、最後かもしれない。
何かの環境に身を置くと、何かの「制約」がつきまとう。大学にいれば授業にいかなければいけない、サークルに入ると飲み会にいかなければならない、彼女ができればすぐにラインを返さなければいけない。
様々な制約が君の自由を奪いにくる。それに対して、君は自由を主張し、そして、そのための活動をしなければならない。断る勇気と、自分の時間を手に入れる行動だ。
そして、その手に入れた時間で君は君自身の「生き様」を見つけてほしい。
大学にいく目的とは何か。それは「生きる目的を見つけること」。私はそのように思う。
でかい話に聞こえるかもしれない。ただ大げさではない。
今後の人生で、想像以上で辛いことに遭うことはたくさんあるだろう。退屈な時間が続くかもしれない。
多分今は想像できないかもしれないが、どうしようもないほど辛いことが続くことがある。
それを救うのは、自分自身の生きる意味にしたがって生きることができているかどうか。
他人の意思通り動くことではなく、自分自身で、自分の思うような生活ができているかどうか、だ。
それこそが、生きがいなのだと思う。
大学の時間はモラトリアムと言われる。
モラトリアムとは、単なる暇な時間を意味するのではない。
18歳になり、君たちはいろいろなものを見てきただろう。そして、それらの経験によって、自分自身というものを作ってきた。
その自分自身とは何か、これからの4年間で妥協なく、徹底的に見つめてほしい。
そして、その自分自身のありたい姿に向かって、そのあとの人生を歩みだしてほしい。
君の人生は、当たり前だが君の人生だ。
他人の人生ではない。
今までは、親や友人や先生や、いろんなものに影響を受けて生きてきたと思う。
これから行く大学も、親が決めた、先生が決めた。そんな人も多いと思う。
だが、大学でどう過ごす方は君次第だ。
他人にどう進められようが、どう意見されようが、決めるのは君だ。
君は君自身で君の時間を管理し、そしていろいろなものごとにチャレンジしてほしい。たくさんの経験にしてほしい。
そして、その度に自分自身を見つめてほしい。たくさんの成功と失敗の中で、自分自身の生きたいあり方を見つけてほしい。
それこそが、君の一生を作る、大切な財産となる。
人生は長い。そして、時代は変わる。
親や先生や先輩がいっている通りにしていれば幸せになれるなんてことはない。
真に自分らしくいきることこそが、君の生きる幸福だ。
幸せになってほしい。そのために、この先の大学4年間を過ごしていってほしい。
何も固くなることはない。むしろ、たくさんのことにチャレンジしていってほしい。
やらなくては何事にも気づけない。なんでもいいから、動いていって、たくさんの経験をしていってほしい。
この先の大学4年間、そしてその先の人生が幸せで、充実したものとなることを願ってやまない。
最後に、私がこのような考えに至るのに多大な影響を与えた記事を紹介して、この項を締めたいと思う。
卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。(校長メッセージ) | 立教新座中学校・高等学校
大学受験を終え、浪人を決断した皆様へ
私は現役時代1校も合格することなく、受験を終え浪人した。
浪人は辛い道のりであったが、最終的には結果を得ることはできなかった。
その過程は、当ブログの受験体験記を読んでほしい。
受験体験記の最後にも書いたが、結果として、この浪人の期間の1年間は全く後悔するものではなかった。
社会にでて、この浪人がデメリットとなった経験は1度もない。浪人して、悪かったことなどはない。
いろいろな考え方があると思うが、長い人生の1年くらい立ち止まっても別にこのあとの人生に何も支障はない。
目標があるなら、それに向かって突き進もう。何年も、というのなら話は別だが1年くらいどうということでもない。
辛い1年になるかもしれない。ただ、それが今後の自分の糧にもなると思う。
自分の夢にむかって突き進む君を、私は全力で応援します。
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